拓殖大学・国際学部の藍澤ゼミでは、2023年9月4日から16日にかけて、マレーシア国コタキナバル市のロクウライ村で地域活動を行いました。2019年より開始した本プロジェクト活動は、新型コロナウィルスの蔓延により中断されていましたが、今回は約3年半ぶりの活動の再開となりました。
水上生活者のバジャウ族が暮らすロクウライ村では、海と陸のごみ問題、無国籍の子どもたちの教育問題、貧困問題など、様々な環境・社会問題が顕在化しています。今回の訪問では、そのなかでも特に深刻なごみ問題に着目して活動を行いました。 今回の訪問でゼミ生たちは、1)ロクウライ村での関係再構築と新たな人脈作り、2)村の情報提供者(キーインフォーマント)への聞き取り調査とアンケート調査の実施、3)調査結果の村長と村のリーダーたちへの報告、4)村の若者たち・子どもたちとの交流、5)住民たちとの村各所でのごみ収集袋の設置、6)ごみ拾い大会を行いました。
今回の訪問では国立マレーシア大学サバ校(UMS)社会人文科学部との連携活動も行いました。ロクウライ村での社会調査ではUMS学生の協力を得るとともに、キャンパス訪問時にはゼミ生たちが日本紹介と学生間交流を行いました。でのごみ収集袋の設置、6)ごみ拾い大会を行いました。
学生リーダーの声:小林央歩(こばやしちかほ)(国際学部2年/神奈川県立金井高等学校出身)
今回はコロナ禍後、初めての活動となりました。3年半ぶりに再開したプロジェクトのリーダーを任され、準備は十分にできているのか、ロクウライ村の人々は私たちを受け入れてくれるのかなど、多くの不安を抱えながら村に向かいました。しかし、ロクウライ村の人々は私が想像していたよりとてもあたたかく、優しく、快く私たちを受け入れ、活動に協力してくれました。
ロクウライ村は多くのごみで溢れかえっており、日本のようなきれいと言える環境ではありませんでした。その一方で、私たちが行った調査結果では回答者の半分以上が生活に満足しており、また、幸せであると回答したのです。私たちが感じた以上の村人同士のつながりや優しさが村には存在し、それらが村を明るく、豊かに感じさせているのではないかと感じることができました。